「洋楽を使って英会話を勉強したい!」と考えている方は多いのではないでしょうか。
こういった疑問にお答えします。
この記事の執筆者は、実際に洋楽(や映画)を使って英語を勉強して英検1級とTOEIC 910点を取得しました。また英語講師として、洋楽を用いて英会話を教えた経験がたくさんあります。
信頼性の高い記事になっていると思います。
記事の内容(もくじ)
洋楽で英会話を勉強する方法(3ステップ)
はじめに:自分のレベルを確認する
「映画で英会話を勉強する方法|楽しく効率的に学ぼう」という記事で書いたこととまったく同じなのですが、洋楽を使って英会話の勉強をする前に、自分がそれができるレベルかどうかをまず確認する必要があります。
「洋楽を使って英会話の勉強ができるレベル」とは、「中学校で習う程度の英単語や英文法を(なんとなくでもいいので)覚えていること」です。
もしも現時点でこのレベルに達していない場合は、洋楽を使って勉強してもあまり効果は期待できません。
ちょっと極端ですが、I(私)やHello(こんにちは)といった単語や、英語の基本的な構造も分からない状態だと、洋楽を聴いていても歌詞の意味なんてさっぱり分からないはずです。
まずは最低限の英単語と英文法の知識(具体的には中学校で習うレベル)を身につけましょう。
① 歌詞を見ないで曲を聴く
まずは自分の好きな曲を1曲選んで、2〜3回聴きましょう。
このときは歌詞を見ずに、自分を試すつもりで、何を言っているのか理解しようと努めながら聴いてみましょう。
まずは歌詞を見ないで聴いてみることで、あとで歌詞を見たときに「ここはこんなことを言っていたのか!」というように印象に残りやすく、結果的に知識として定着しやすくなります。
選ぶ曲はわりと何でもいいです。実際の会話でそのまま使える表現が歌詞に多く含まれている曲もあればそうでない曲もありますが、曲によってそこまで大差はないからです。まずは自分の好きな曲を選びましょう。
② 辞書を引きつつ、歌詞の意味を自分なりに理解する
次に、歌詞を見て歌手が何と言っていたのかを確認します。そして、分からない単語や文法事項があれば辞書などを使って調べ、歌詞の意味を自分なりに解釈していきます。
このときに重要なのが、和訳をしないということです。歌詞の意味を日本語に訳して理解するのではなく、なるべく英語のまま理解するよう努めましょう。
その理由は、日本語に訳して歌詞の内容を理解してしまうと、あとで自分で歌うときに、英語の歌詞をただなぞりながら歌ってしまうことになるからです。英語で意味をきちんと理解しておけば、自分で歌うときも「こういう意味なんだ」と確認しながら歌うことができます。
③ 歌手を完璧に真似して歌いつつ、歌詞を暗記する
最後のステップは自分で歌うことです。歌手の歌い方や発音を完璧に真似するつもりで歌ってみましょう。
歌詞を暗記してしまうまで何度も繰り返し歌うことで、ステップ②で自分なりに解釈した歌詞の意味が知識としてどんどん定着していくのと同時に、実際に自分の口で発音するというアウトプットをすることができます。
洋楽で英会話を勉強するときの注意点
1つだけ注意点があります。それは歌詞を覚えても、会話ではそのまま使えない場合が多いということです。
日本語の曲の歌詞をイメージしていただければ分かると思うのですが、曲の歌詞というのはちゃんとした文章になっていない場合が多いです。洋楽の場合は日常会話ではあまり使われない表現(スラング)が多く含まれていたりもします。
よって洋楽を使って英会話の勉強をするときは、英語を体系的に学ぼうとするのではなく、単語やフレーズの知識を増やすことを主な目的にするのがおすすめです。洋楽を通して覚えたそれらの知識が実際の会話で役立つこともよくあります。
「覚えてしまえば実際の会話でそのまま使える」という点では、映画を使った学習法のほうがよりおすすめです。その方法についてはこちらの記事に詳しくまとめてあります。
まとめ:洋楽で楽しく英会話を勉強しよう
もう一度、洋楽を使って英会話を勉強する方法(3ステップ)をまとめておきます。
① 歌詞を見ないで曲を聴く
② 辞書を引きつつ、歌詞の意味を自分なりに理解する
③ 歌手を完璧に真似して歌いつつ、歌詞を暗記する
洋楽を使って英会話の勉強をする最大のメリットは、やはり気軽に楽しくできる点だと思います。
ぜひこの記事を参考に、洋楽を使って楽しく英会話を勉強してみてください。